拠点病院として地域のがん治療・教育をリード

地域がん診療連携拠点病院である当院は、地域におけるがん診療・教育の中核的役割を担っています。各領域のがん専門医や、がん治療を熟知したコメディカルによる診療体制を整えるとともに、外来化学療法室放射線治療室(リニアック)がん相談支援センターがん看護相談窓口セカンドオピニオン外来などを設置しております。

外科

「地域がん診療連携拠点病院」とは

全国どこでも『質の高いがん医療』を提供することを目指して2007年4月に施行されたがん対策基本法に基づいて都道府県知事による推薦をもとに厚生労働大臣が指定した病院です。がんに関する診療の体制や設備、情報提供、他の医療機関との連携などについて国が定めた基準を満たしています。『都道府県がん診療連携拠点病院』と『地域がん診療連携拠点病院』の2種類が存在しています。

詳しくは、厚生労働省ホームページ「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」をご覧ください。
当院は、平成18年8月24日付にて、厚生労働大臣より『地域がん診療連携拠点病院』に指定されました。『地域がん診療連携拠点病院』としての役割を果たすために、『都道府県がん診療連携拠点病院』である神奈川県立がんセンターを中心とした【神奈川県がん診療連携協議会】に参加し情報共有と相互評価を行っています。
当院では、常に患者さんが安心できる継続的な診療の提供、がん診療レベルの向上、地域連携体制の整備に、今後もより一層努めてまいります。

国家公務員共済組合連合会
横須賀共済病院 病院長


「地域がん診療連携拠点病院」の役割

地域がん診療連携拠点病院は、治療の地域格差をなくして、二次医療圏の医療機関の連携の中心となり、地域全体で質の高いがん対策を目指すことを目的としています。 二次医療圏(横須賀・三浦・逗葉・鎌倉)とは、特殊な高度医療を除き入院までの 医療に対応できるように市町村を超えて設定された圏域のことです。地域の医師数や病床数を比べる際の単位ともなっています。がんに関連しては、通常は二次医療圏におおむね1か所の『地域がん診療連携拠点病院』が指定されています(高度型を含み特例型を除く)。 わが国に多い5大がん(肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん及び乳がん)及び各医療機関が専門と するがんについて、診療体系や診療従事者、医療施設、研修体制、情報提供体制など について指定要件が設けられており、化学療法や放射線治療の専門的医療、緩和ケア、集学的治療、クリティカルパス、セカンドオピニオン、医療連携、緩和ケアチーム、相談支援センターなどが整備されていることなどが求められています。

地域がん診療連携拠点病院」の要件のまとめ

診療体系


診療従事者


医療施設

  • 専門的治療室の設置として集中治療室
  • 白血病を専門とする無菌室
  • 外来化学療法室
  • 放射線治療装置の設置
  • 禁煙対策の実施

研修体制

  • 地域の医療機関、医師等を対象として合同カンファレンスや緩和医療、早期診断等に関する研修を実施する。
  • 公開カンファレンス・講演会の開催

情報提供体制

  • がん相談支援センター」の設置及びがん医療に関する情報提供を行う。
  • 「がん相談支援センター」の設置にあたり専任者を配置し、院内外の医療従事関係者の協力も得て、地域医療機関や患者さんからの相談に対応できる体制をつくる。
  • がんに関する情報をインターネットや資料などで提供できる場所「患者サロン」の設置。
    当院では、ボランティアによる傾聴、看護師や栄養士によるミニレクチャーの開催・患者同士の語る場(お茶会)を開催するなど、がん患者、ご家族が無料で利用可能。
  • がんピア・サポート」ピアサポートは、同じような境遇やよく似た体験をもつ者同士が助け合うことを意味する。家族や医療関係者には話しにくい内容などをがん体験者(ピアサポーター)とお話して気持ちを分かち合い、一緒に考えることができる時間がもてるようにしている。
  • 院内がん登録の実施

我が国に多いがんに対して、自施設での対応診療内容

我が国に多いがんに対して、自施設での診療内容について一覧にしました。詳細については下記のサイトでご確認ください。

がん情報サービス
我が国に多いがん 自施設で対応している診療内容について"○"を
自施設で対応しない診療内容について"×"を入力してください。
手術療法 薬物療法 放射線療法
大腸がん
肺がん
胃がん
乳がん
前立腺がん
肝がん
胆のう・胆管がん
膵臓がん

がん登録

全国がん登録

「がん登録等の推進に関する法律(平成25年法律第111号)」に基づき、平成28年1月から日本の全ての病院及び一部の診療所で実施されています。がん(悪性新生物その他の政令で定める疾患)と診断されたすべての人のデータを、国で一つにまとめ、集計・分析・管理する仕組みです。

院内がん登録

当院でがんの診断・治療を受けた全ての患者さんについて、がんの診断、治療、予後(生存確認)に関する情報を収集し登録する仕組みです。
国が指定するがん診療連携拠点病院を中心に実施されているもので、病院ごとのがん診療の状況を把握するための基礎データとなります。
登録については、国で定めた登録様式・定義に従い行っています。収集された情報を集計・解析することにより、当院におけるがん診療の実態を把握し、がん診療の質向上、がん患者さんとそのご家族への支援に役立てることができます。

がん登録データは、がん登録事業に関連する調査において、国や県へ提出することが義務付けられ、国や県のがん対策に役立てられています。
これらを実施するため、定期的に予後調査(生存確認調査)の実施が必要となります。
また、長期に受診されていない患者さんについては、お住まいの市区町村に住民票照会することで予後調査を行うことがあります。

がん登録における個人情報の取扱いについて

登録された情報については、国で定められている「がん登録等の推進に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」、当院における「個人情報の保護規程 」を遵守しプライバシーや権利が侵害されることのないよう適正かつ厳重に管理しています。

院内がん登録二次利用についての拒否(オプトアウト)について

院内がん登録データは、氏名などの個人情報を削除した上で「医療の質向上」「医療の実態把握」などを目的に研究データとして二次利用されます。
二次利用については、拒否(オプトアウト)の機会が提供されています。二次利用は定められた審査を経て行われているものですが、もしご自身に関する情報を二次利用に使われたくない場合は、下記担当窓口までお申し出ください。
二次利用の拒否(オプトアウト)を申し出られた場合でも、診療で不利益を受けることは一切ありません。

担当窓口:医療秘書科

院内がん登録二次利用についてのオプトアウト患者説明書

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がん登録数集計

院内がん登録について2021年
院内がん登録について2020年
院内がん登録について2019年
院内がん登録について2018年
院内がん登録について2017年


緩和ケア研修

基本的な緩和ケアについて正しく理解し、緩和ケアに関する知識、技術、態度を修得することで、緩和ケアが診断の時から、適切に提供されることを目的としています。

がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会

2024年1月 「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会」修了医師名
研修会修了医師名は下記をご覧下さい。

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