歯科口腔外科

お知らせ

新患の受付は午前10時30分までです。
新患(初診)の方も原則として予約制となります。
当院を受診していただくには紹介状が必要です。紹介状が無い患者さんは受診できません。
当院の他の診療科へ通院中であっても紹介状が無い場合は受診できませんのでご了承ください。
まずは近隣の一次医療機関を受診していただき、紹介状をご用意ください。

ご紹介

診療内容

顎口腔領域は歯をはじめ歯周組織、口唇、舌、口腔粘膜そしてそれらの支持組織である顎骨、咀嚼筋さらに唾液腺で構成されています。また、口腔は消化器や気道の入り口であり、咀嚼(物を噛む機能)、嚥下(飲み込む機能)、会話(主に構音)、呼吸などの機能を担い、さらに審美的(見ばえ)にも重要な領域です。歯科口腔外科ではこのような形態的、機能的障害に対応している専門科です。
当科は原則として一般開業歯科医では治療が困難であると判断された方の歯科疾患(全身的な病気がある方、何らかの障害をもつ方、麻酔薬がつかえない方など)や、 口腔外科的疾患(口腔・顎・顔面の腫瘍、顎変形症、顎・顔面骨折などの外傷、口腔粘膜疾患、 唾液腺疾患、親知らずなどの抜歯、顎関節症、口腔感染症、口腔乾燥症など)そして人工歯根(骨造成を含むインプラント)、骨再生術を併用した歯周外科手術などの治療を主に取り扱っています。また、他科との連携のもと睡眠時無呼吸症候群に対する装具の作成や口腔手術にも対応しています。
最近では、がんや心臓の手術の周術期に口腔機能の管理を行い、医科歯科連携(チーム医療)を推進しています。

歯科口腔外科1
主な取り扱い疾患
疾患名
智歯(親知らず)周囲炎 歯及び顎顔面の外傷(急患対応も) 口腔腫瘍(口腔がんも含む)・嚢胞など
歯科インプラント+骨造成 口腔の出血 口腔の炎症
2021年度 手術実績
(全身麻酔下手術92例、局所麻酔下手術11例)
術式 件数
埋伏歯抜歯術 43件
顎骨腫瘍摘出術 26件
インプラント手術(埋入、骨造成、サイナスリフト、他院埋入インプラント除去) 12件
歯根嚢胞摘出術、歯根端切除術 4件
口腔腫瘍摘出術(良性) 7件
口腔悪性腫瘍手術(舌癌含む) 6件
薬剤関連性顎骨壊死に対する腐骨除去術、皿状形成術 2件
下顎骨骨折観血的手術 1件
舌繁瘢痕性短縮矯正術 1件
顎骨内異物除去術(顎骨再建プレート) 1件

診察の受け方

・横須賀共済病院で初めて診察を受ける方、他科の診療を受けているが歯科口腔外科が初めての方のいずれの場合も、
 当科では初診となり、予約制にて診療を行っています。(直接当科外来の窓口か、電話で予約ができます)
・急患の場合は電話で歯科口腔外科外来へご相談下さい。


電話での予約受付

 9:00-16:30 歯科口腔外科外来 TEL 046-822-2710(代表)

専門用語の解説
専門用語 解説
人工歯根(歯科インプラント) 日帰り手術を原則としますが、骨の厚みや幅が不足している場合や、多数の植え込みをする場合には入院が必要となる事もあります。骨が不足している場合には、骨造成手術(骨移植、骨延長術など)を行っています。
歯周外科手術(歯周炎に対する処置) 歯周病は一種の感染症(細菌により引き起こされる疾患)であり全身の病気にも関与し、そのほとんどは慢性に進行します。歯石除去や徹底した歯磨きによっても改善しない歯周炎は徹底した感染巣の掻爬(除去)が必要となります。当科では掻爬とともに積極的に歯周組織の再生にも取り組んでいます。
口腔・顎・顔面腫瘍 良性腫瘍、嚢胞性疾患、悪性腫瘍について対応しています。特に悪性腫瘍については他科とも連携し集学的な治療を行います。顔面という特殊性から手術範囲は必要最小限とし、顎、顔面の形態、機能の温存を考慮しています。
顎変形症(受け口や出っ歯、上下の歯が噛まない、顔が左右にまがっているなど) 矯正歯科治療(歯の移動)だけでは改善できない顎骨の大きさや形に異常があるものを手術により改善していきます。
歯、顎、顔面外傷 歯の破折や脱臼(歯が抜けてしまうこと)、顎の骨折、舌や口唇のけがなど咀嚼や咬合をはじめとした顎運動機能の回復を優先として治療を行います。
顎関節症・顎関節脱臼(口が閉じられなくなる) 近年増加している顎関節症に対し、保存的治療(手術をしない)を中心に対応しています。顎関節脱臼は特に習慣性(くせ)になるとわずらわしいものであり、また食事が摂れないばかりか誤嚥による肺炎の危険性も高めてしまいます。介護施設入所者をはじめご高齢の方にしばしば認めますが、再発のない治療も可能ですので一度ご相談下さい。
その他 1. 口腔乾燥症
唾液がでにくく口の中が乾燥しているまたは乾燥していると感じてしまう。
2. 口腔心身症または類似疾患
舌痛症、口臭が気になるなど。
3. 唾液腺疾患
唾石(唾液のでる管や唾液腺の中に石のような石灰化物ができ顎の下や耳の前または顎の後ろが腫れたり痛む。)化膿性病変、腫瘍など。
4. 神経疾患
顔の痛みやしびれ、麻痺など必要に応じ他科と連携し対応しています。
これら以外にも例えば顎、顔面の先天奇形(舌小帯異常、口蓋裂など)、口内炎、舌炎をはじめとした口腔粘膜疾患なども積極的に治療しておりますのでご相談下さい。