特定健診(メタボリック健診)について
メタボリックシンドロームとは?
腹部臓器の周りにたまる内臓脂肪が過剰になった状態(肥満)を共通の要因として、
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質異常
上記3つの危険因子を2つ以上持った状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。
これが生活習慣病の根本原因とされ、その予備軍が増えています。
メタボリックシンドロームには自覚症状がほとんどありませんが、放っておくと動脈硬化が急速に進行し心臓病や脳卒中、その他重症の合併症を引き起こす要因になります。障害が残ったり、死に至るケースもあります。
特定健診(メタボリック健診)・特定保健指導とは?
平成20年4月から「高齢者の医療の確保に関する法律」により、生活習慣病予防の徹底のため、メタボリックシンドロームに着目した健診(特定健診・特定保健指導)を40歳〜74歳までの全ての方を対象に、1年に1回行う事が義務づけられました。
健診の目的
メタボリックシンドロームとその予備群の人を早期に発見し、生活習慣を改善するための保健指導を行い、有病者・予備群を減少させることを目的としています。
健診の内容
基本的な健診の内容です。
- 身体計測
- 腹囲
- 血圧
- 血糖
- 脂質(中性脂肪[TG]、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
- 肝機能(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP)
- 尿検査
- 喫煙歴などの問診
※医師の判断で、心電図・眼底検査・貧血検査などの詳細な検査を実施することもあります。
特定保健指導
健診結果からメタボリックシンドロームのリスクとして生活習慣の改善の必要度を、
- 情報提供
- 動機づけ支援
- 積極的支援
の3グループに分け、グループごとに効果的な保健指導が行われます。