白血球減少(感染症)

感染症への対処法

【感染とは】

感染症が起こると、38度を超える発熱(悪寒・震えを伴うこともある)、感染した部位の腫れや痛みなどの症状が現われます。これらは、病原体が増殖して重篤な合併症を引き起こす前の兆候として非常に大切です。症状に気づいたら、早めに医師の診察を受ける必要があります。とくに、外来通院で化学療法を受けている方は、自分で感染の兆候を観察し、受診するタイミングが重要になるので、症状や対処方法を覚えておく必要があります。


【感染しやすい部位と主な症状】
部位 症状
口腔 口腔内の発赤・腫れ・痛み、歯の痛み
上気道 鼻水、のどの腫れ、痛み
肺・気管支 咳、痰(たん)、息苦しさ
消化器 腹痛、下痢、吐き気
肛門 肛門周囲の発赤・腫れ・痛み
尿路 尿のにごり、尿意の増加、排尿時痛、残尿感
皮膚 唇や皮膚の痛み、水疱
その他 38度以上の発熱、寒気、震え、頭痛、関節痛など
【感染の起こりやすい時期】

治療後10~14日目頃に感染症にかかりやすくなります。一般的にこの時期は白血球が最も低くなる時期です。白血球は病原菌から体を守っており、白血球が少なくなると体の抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。

【日常生活の注意点】

★口や皮膚、尿路、肛門からの感染が多いので清潔に保ちましょう

  • 外から帰った時や食事・トイレの前後は手洗いをしましょう。
  • 外出時は人ごみをさけ、マスクをしましょう。また帰ったときにはうがいをしましょう。
  • 生ものを食べることについては、特殊な治療を除いて心配ありません。食中毒が起こりやすい季節には十分に注意しましょう。
  • 体調の良いときには毎日入浴またはシャワーを浴び、体を清潔に保ちましょう。