【安静と保温】
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全身を安静にし、腹部を休めることは腸への刺激を避け、腸の運動を抑えることにつながります。
倦怠感や脱力感がある場合は十分な休息をとるようにしましょう。 -
腹部を保温すると腹部内臓器への血流が増し、消化・吸収を助けます。
腹部を冷やさないようにし、衣服やカイロなどで腹部を保温するとよいでしょう。 - ぴったりとした衣服やきついベルトなどは避け、腹圧をかけないようにしましょう。
【食事】
下痢が続くとのどの渇き、皮膚の乾燥、倦怠感などの脱水症状になりやすいので、水分補給を心がけてください。食事は食物繊維が少なくて消化がよく、栄養価の高い食品を少量ずつ、回数を多くしてとるようにします。
●望ましい食品
[飲料水]
めた果実、薄いみそ汁、ジュース、スポーツ飲料、ゼリー、プリンなど
[消化の良い食品]
粥、うどん、豆腐、煮魚、茶わん蒸し、すりおろしリンゴ、裏ごしした野菜など
●避けた方がよい食品
[飲料水]
アルコール、濃いコーヒー、濃いお茶、炭酸飲料など
[食品]
油っこい料理、脂身の多い食品、冷たい食品
繊維の多い食品(こんにゃく、きのこ、海藻、ごぼうなど)
乳製品(牛乳、低脂肪牛乳)、刺激の強い食品(香辛料、塩分など)
【肛門、下着の清潔保持】
下痢便の多くは酸性で消化酵素を含んでいるため、下痢便の刺激により肛門周囲にびらんや亀裂が起きやすくなります。排便後は肛門をトイレットペーパーで強くこすらないようにしてください。可能であれば弱圧のウォシュレットで洗浄後、やわらかい紙か布で押さえるように拭くようにしましょう。下着が汚れた場合はすぐ替えるようにしてください。