味覚障害への対処法法
【味覚障害の種類】
- 味覚減退:食べ物の味が薄く感じる
- 味覚消失:味が全く分からない
- 自発性異常味覚:何も食べてないのに、いつも苦い味がする
- 悪味症:食事が何とも表現できない嫌な味になる
- 異味症:食べ物や飲み物が本来の味と異なる味がする
【味覚障害が起きたとき】
- うがい
口のなかが乾燥していると、味がわかりにくくなります。口のなかをうるおった状態にしておくことは、味覚障害の予防になります。また、うがいは口のなかの乾燥を防ぎ、口内炎や口のなかの感染症の予防になります。水道水でよいので、回数多くうがいをしましょう。食事の前に、レモン水やレモン味の炭酸水でうがいすることで唾液の分泌が促され、口のなかがさっぱりして味覚の低下を予防したり、味覚の回復を促すことができます。 - 口の中のブラッシング
唾液の分泌が少なくなって舌が乾燥したり、表面に白い舌苔が付着した状態になると、味覚がわかりにくくなります。舌もブラッシングや清拭できれいにしておきましょう。
【食事内容の工夫】
●塩味、醤油味などが苦く感じたり、金属味がする場合- 食前にレモンやフルーツジュースで味覚を刺激する
- 塩味を控えめにしましょう。
- みそ味は苦く感じない人もいます。色々な調味料を試してみましょう。
- 昆布やカツオなどのだしの風味を利用する
- 胡麻、レモンなどの風味や香りを利用する
- 酢の物(あまり酢は強くしない)を取り入れる
●甘味に過敏になり、何でも甘く感じる場合
- 砂糖やみりんを料理には使用しないようにしましょう。
- 塩・醤油・みそ味など濃いめの味付けにしてみましょう。
- 汁物(みそ汁、すまし汁、スープ)は食べられることが多いので、毎食とるとよいでしょう。
- 酢の物、柚子やレモンなどの酸味を利用してみましょう。
- 味は濃いめにし、甘味・酸味・塩味などいろいろ試してみましょう。
- 酢の物、汁物、果物など利用しましょう。
- 食事の温度は人肌程度がよいでしょう。
- あめやキャラメルなどで口直しする
- だしを利かせた汁ものをとる
- 卵豆腐や茶わん蒸しは食べやすい
- 好みに応じて、薬味や香辛料を取り入れる
【食事をとる環境の工夫】
食事を楽しめる雰囲気作りも大切です。食卓や食器、盛り付けを工夫したり、眺めの良い場所を選んでみるのもよいでしょう。