顎骨壊死・顎骨骨髄炎への対処法
【顎骨壊死・顎骨骨髄炎とは?】
ゾレドロン酸やランマークによる治療中に、抜歯などの歯科治療を行うことで、顎骨壊死や顎骨骨髄炎が発生することがあります。これらの薬を使い始める前に歯科を受診し、抜歯や歯石の除去、入れ歯の調整などを済ませておきましょう。
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顎骨壊死
あごの骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になることです。 -
顎骨骨髄炎
むし歯や歯周病が進行し、口の中にもともと生息する細菌による感染があごの骨にまで及んだ状態です。細菌による感染が起こると、あごの痛み、腫れ、膿が出るなどの症状が出現します。
【早期発見のポイント】
- 歯ぐきやあごが腫れてきた、痛い
- 下くちびるがしびれた感じがする
- 歯ぐきに白色あるいは灰色の硬いものができた(右図の矢印)
- 歯がぐらついてきて、自然に抜けた
- 抜歯後の治りがよくない
【生活上の注意点】
- 歯みがき
- 治療中はお口の中が敏感になっています。いつもより丁寧な歯みがきを行いましょう。また毎日1回、鏡でお口の中をチェックしましょう。
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歯ブラシの選び方
歯ブラシは柔らかめのもので、ヘッドの小さいものを選びましょう。
動物(豚や馬)の毛を使った歯ブラシは乾きにくく、細菌が繁殖しやすいので使用は控えてください。また1ヶ月に1回を目安に、歯ブラシの交換をしましょう。 - 歯みがき粉の選び方
歯みがき粉は刺激の少ないものを使用し、しみたりする場合は水だけでみがいても効果はあります。 -
デンタルリンス
低刺激のノンアルコールタイプを選びましょう。 - ブラッシング法(バス法)
やさしく丁寧に1本ずつ磨きましょう。特に歯垢のたまりやすい歯と歯茎の境目も、意識しながら丁寧に磨きましょう。
- 歯と歯の間のお手入れ
- 歯間ブラシ、糸ようじなど、様々なタイプのものが売られています。自分にあったものを選び、1日1回はお手入れをしましょう。
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舌のケア
舌の表面の白いコケのようなものは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、細菌がつきやすく、口臭の原因にもなります。舌苔専用のブラシ(クリーナー)で中央、右、左と合計3回、奥から手前になぞります。
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入れ歯・義歯のお手入れ
入れ歯はむし歯にはなりませんが、手入れを怠ると細菌が繁殖し、悪臭のもとになったり、肺炎など感染症の原因にもなります。毎日しっかりケアして清潔に保ちましょう。
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ブラッシング
入れ歯は壊れやすいので、水を張った洗面器の上で行います。毎食後、はずして洗うようにしましょう。市販の歯みがき粉は、入れ歯がすり減ったり傷ついたりするので、専用の歯みがき粉で磨きましょう。 -
入れ歯洗浄剤
就寝時は、専用の保管容器に水と洗浄剤を入れて保管します。起床時は、入れ歯を流水で洗い、装着します。保管容器も洗って乾燥させましょう。
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お口の乾燥の対策
お口の中が乾燥すると、粘膜や歯肉が傷つきやすく、口内炎もおきやすくなります。入れ歯や義歯を使っている方は特に注意が必要です。うがいや水分補給をこまめに行ったり、「保湿剤」を活用してお口の乾燥を防ぎましょう。
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うがいの方法
1日3回以上、できれば2時間おきに行いましょう。
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保湿剤
携帯できるスプレー式や、お口の中全体に薄くのばすジェル型、うがい用の洗口液などがあります。