足の血栓予防(あしのけっせんよぼう)

血栓(血の塊)ができてしまうと...

できた血栓が心臓や肺に到達すると、肺血栓塞栓症を発症し呼吸困難などを引き起こすことがあります。
そのため、予防が大切になります。

少し詳しく

病気や手術などにより長時間の寝たきりが続くことで血流が悪くなると、深部静脈血栓症を起こすことがあります。(深部静脈の中の血液が凝固して血栓ができ、血管を塞いでしまう)血栓は多くの場合足の静脈内にできます。血栓が血液の流れにのって肺静脈まで運ばれて、肺血栓塞栓症を引き起こすことがあります。
これらを予防するために、入院中に弾性ストッキングを着用、または間欠的空気圧迫装置を使用します。
間欠的空気圧迫装置は、足をマッサージするように空気の圧力で圧迫しての血流を改善する医療機器です。どの予防方法を行うのかは、手術の種類や患者さんの状態に応じて医師が選択します。
また、ご自分でできる予防法として、足首を伸ばしたり曲げたりする運動により足の血行が促進され、血栓ができにくくなります。可能な範囲で足首を動かすようにしましょう。