東日本豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市で救援活動を行うため当院のDMAT(災害派遣医療チーム)が出動しました(神奈川県より24施設30チーム出動)
DMAT隊員:医師 古見(救急科)、看護師 宮尾(救命センター)、高槁(手術室)、薬剤師(業務調整員、運転手)島田
移動手段:病院救急車
主な資機材:レスピレーター1台、酸素ボンベ(3.5L)2台、バックボード、資機材パック
活動経過
平成27年9月11日(金曜日 晴れ)
日程 | 活動内容 |
---|---|
8:36 | 厚生労働省DMAT事務局より茨城西南医療センターへ参集依頼メールの着信あり |
11:21 | 病院救急車が使用可能となるのを待って、病院から出発 |
12:38 | 幸浦インターより首都高速湾岸線に入る |
13:47 | 東北道へ向け走行中。埼玉県に入る |
15:13 | 茨城西南医療センター(茨城県猿島郡境町)のDMAT活動本部に到着 |
16:26 | 常総市の大和橋へ向かうよう指示を受け同センターから出発 |
16:49 | 常総市に入る、一般車両が多く渋滞 |
18:34 | 大和橋のDMAT活動本部に到着。自衛隊と被災地へのアプローチを検討 |
20:40 | 新たな活動拠点となる水海道(みつかいどう)大橋に自衛隊車両の先導で隊列をなして本部ごと移動。途中渋滞 |
22:15 | 水海道大橋に到着 浸水した水海道さくら病院(一般病床36床、療養型病床26床、障害者施設等一般病床35床、透析センター併設)より他の病院に転院搬送を行う。11日は透析を要するなど急ぐ患者約30名を12日は残り約40名を搬送予定。水深が低いためエンジン付きボートを使用できず自衛隊がゴムボートで1回に1~2名の患者を病院からDMAT待機場所まで移動させ、DMATが車内に収容し受け入れ先の病院に搬送します |
23:17 | 水海道大橋DMAT活動拠点を出発。認知症のある透析患者さん1名を稲敷郡阿見町の東京医科大学茨城医療センターまで搬送します。鬼怒川を西から東に渡らねばなりません。橋の決壊で鬼怒川に沿って大きく北上し50km以上一般道を走行しました |
平成27年9月12日(土曜日 晴れ)
日程 | 活動内容 |
---|---|
1:37 | 東京医科大学茨城医療センターに到着し患者搬送終了 |
3:28 | 千葉県野田市のクリアビューホテル着、神奈川県DMAT調整本部の手配によるため深夜にチェックインできました |
9:20 | ホテル発 |
10:15 | 水海道大橋DMAT活動拠点に到着 |
12:47 | 活動拠点発。80歳代の褥瘡のある患者さん1名を茨城西南医療センターに搬送 |
13:25 | 茨城西南医療センター着 |
13:42 | 茨城西南医療センター発 |
14:39 | 水海道大橋DMAT活動拠点に到着 |
15:56 | 活動拠点発。70歳代の発熱・中心静脈ラインありの患者さん1名を鬼怒川の反対の土浦協同病院に搬送 |
17:17 | 鬼怒川沿いに南下し常磐自動車道を経由し土浦協同病院に到着 |
17:38 | 本部の指示で撤収。 |
19:00 | ホテルのレストランでデブリーフィング(反省会) |
平成27年9月13日(日曜日 曇り)
日程 | 活動内容 |
---|---|
10:03 | ホテル発 |
13:40 | 病院に無事到着 後片付け後解散 |
画像アーカイブ
水没した田畑
大和橋の本部
荷物をどけて搬送準備
茨城医療センターに到着
茨城医療センターで申し送り
病院よりボートで搬出
1回に2名搬出
ストレッチャーに乗せ換える