胃がん検診
胃がん検診は胃がんの早期発見が目的です。
コース
当センターは胃がん検診に以下のコースを用意しています。
- (1)胃X線検査
- (2)ペプシノーゲン法
- (3)上部消化管内視鏡検査(経口内視鏡、経鼻内視鏡)
検査の内容
項目名 | 内容 |
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(1)胃X線検査 | バリウムを飲んで台の上で体の向きをいろいろと変えながらX線撮影を行う検査です。バリウムで胃のかたちの異常や胃粘膜の凹凸に付着する状態を写し出すことで診断する検査です。 撮影した写真は専門医師が読影を行います。 |
受けられない方 妊娠中、妊娠の可能性のある方、腸閉塞の既往のある方、食べ物や水分がむせる方、以前バリウム服用後具合の悪くなった方(ひどい便秘、アレルギー症状など) |
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注意事項 胃の手術をされた方や以前もX線検査で異常を指摘された方、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療の既往がある方は胃内視鏡検査をおすすめします。 |
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(2)ペプシノーゲン法 | 血液中のペプシノーゲンを測定します。 |
注意事項 胃がんは萎縮性胃炎に発生することが多く、これは萎縮性胃炎の有無を判定する検査です。胃がんを直接発見する検査ではありません。 |
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(3)上部消化管内視鏡検査 | 内視鏡(胃カメラ)を口、又は鼻から挿入して食道、胃、十二指腸上部を直接観察します。 ※当院では原則的に鎮静下での検査―静脈麻酔の使用―は行っていません。咽頭部の局所麻酔のみ行っています。 また内視鏡検査を受ける方全員に血液検査で感染症(梅毒、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査)の有無をチェックしています。 |
注意事項 観察中に病変があれば組織を採取する生検をすることもあります。 ※保険診療で別料金が発生します。 心臓病、脳血管疾患などで抗凝固薬(血液をサラサラにする薬を服用している方は検査前に服薬を中止していただく必要があるため主治医に相談が必要です。 |
経鼻内視鏡検査について
経鼻内視鏡とは?
いわゆる鼻から入れる胃カメラのことです。ここ数年の間に普及してきました。
口からいれる内視鏡(経口内視鏡)の
約半分の細さ(直径約5ミリ)でしなやかな作りになっています。
経鼻内視鏡の利点
- 従来の経口内視鏡が「つらい!」と感じる大きな原因のひとつは、スコープが舌根部(舌の付け根)をこすったときにおきる「オエッ」という嘔吐反射です。
これに対して経鼻内視鏡は鼻腔を通して入れるため、舌根部に触れることなく食道に挿入でき、嘔吐反射をほとんど起こさないのです。 - 検査を受けている最中も話をすることができるので、その場で質問することも可能です。
経鼻内視鏡の欠点
- 鼻の麻酔時、検査時に鼻に違和感、もしくは痛みを感じる場合があります。
- 鼻腔がせまいためにスコープが挿入できない場合があります。(その際は口から再度スコープをいれて検査します。)
- スコープ抜去時に抜けにくく、痛みのある場合もあります。
- 検査後に鼻出血をおこすことがあります。ほとんどの鼻出血は鼻の圧迫などで簡単に止まる軽いものです。(頻度は約3〜4%)
※ただし、血液をさらさらにするお薬を服用している方、出血傾向のあるような方は鼻出血が止まりにくいのでこの検査は避けたほうがいいでしょう。 - 経鼻法でも組織採取はできますがスコープがやわらかいため組織採取が困難な場所があり、経口法による再検査が必要な場合があります。
- 従来のスコープに比べて細いので、観察により多くの時間がかかることがあります。
以上のことを踏まえて経鼻内視鏡検査をご希望される方は、お申し込み時にお伝えください。