子宮筋腫の治療について
子宮筋腫は女性に多く見られる疾患です。子宮筋腫に伴う症状は過多月経・過長月経やそれに伴う貧血、腹部圧迫感や痛み、不妊の原因となったり、個人差があります。症状に応じ治療内容もそれぞれに最適な方法を検討していく必要があります。当科では患者さんの症状、検査の結果を踏まえ、それぞれにあった治療法を患者さんと話し合いの上、決めています。
当院では以下の治療法を行っています。
保存的治療(主に薬物治療)
- 対症療法:消炎鎮痛薬、鉄剤、止血剤、漢方薬など
- ホルモン治療:偽閉経療法
手術療法
- 子宮鏡下手術(筋腫摘出術、内膜焼灼術)
- 子宮全摘術(腹式、膣式、腹腔鏡を用いた手術)
- 子宮筋腫核出術
- 子宮筋腫塞栓術
子宮鏡手術は2泊3日、開腹手術は10日前後、腹腔鏡手術は7日前後の入院日数です。
また子宮筋腫塞栓術は2014年から保険適応となった新しい治療であり、当院で導入しております。当院では2泊3日の入院で治療を行っています。この治療は腹部手術ではなく、大腿部の血管から子宮筋腫を栄養している血管に塞栓物質をつめて筋腫を縮小させ、筋腫に伴う症状を軽減する方法です。適応としては、上記症状のある子宮筋腫があり、子宮温存希望がある場合です。しかし今後の挙児希望がある場合や閉経後の方は適応外です。
当院では上記の治療を行っており、それぞれにあった治療を相談し、選択していただいております。