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女性健康外来

日本人女性の平均寿命は86.6歳であり、世界一です。しかし閉経年齢は変わらず、寿命の延長は閉経後の人生が長くなったことを意味します。閉経前後5年間を更年期といい、更年期以降女性ホルモンの急激な低下による様々な症状が現れてきます。更年期障害、骨盤臓器脱、骨粗鬆症が代表的です。

1)更年期障害
女性ホルモンの低下によって、ほてり、発汗、肩こり、しびれ、精神不安定などの様々な症状をもたらします。これらの症状により日常生活に支障をきたす状態を更年期障害といい、これらの障害を取り除くことで快適な生活を送ることが可能です。主にはホルモン療法を行いますが、合併症の報告もあるため当院では適切に検査を行いながら安全に薬剤を使用していきます。

2)骨盤臓器脱
骨盤底にある臓器が脱出する状態の総称です。出産、加齢、慢性的な便秘、肥満、女性ホルモンの低下などが原因となり、誰にでも起こりうる疾患です。歩きにくい、痛い、内臓下垂感、排尿障害など日常生活に支障をもたらします。

①保存的治療
骨盤底筋体操、生活指導(肥満の改善、便秘の改善)、エストロゲン膣錠、ペッサリーリング

②手術治療
メッシュを用いた治療(TVM手術)、腹腔鏡下膣仙骨固定術、膣式単純子宮全摘術、前後膣壁形成術、膣閉鎖術、子宮頚部切断など
症状や骨盤臓器脱の診察状況に応じ、治療内容を検討していきます。

3)骨粗鬆症
骨粗霧症による骨折は、65歳以上の寝たきりの原因の第4位9.3%を占めています。骨粗髭症は自覚症状がなく、骨折してからわかることが多い疾患です。そのため閉経前後からの骨密度管理をすることにより、生涯にわたる骨粗鬆症による脆弱性骨折を予防することを目標としています。

当院ではこれらの閉経後に起こるさまざまな症状や疾患に対応しています。 閉経後の生活の質(Quality Of Life)の充実を一緒に目指していきましょう。